TEDで学ぶ組織行動論(19)ハーミニア・イバーラ 「自分らしさのパラドクス」

TED Conferenceとは、TED(Technology Entertainment Design)が主催している講演会で、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう場です。講演会の内容はインターネット上で無料で動画配信されており、多くの著名な人物もここでプレゼンテーションを行っています。


今回は、TEDのプレゼンテーションに学ぶ組織行動論(19)として、キャリア論やリーダーシップにおけるインシアード大学の名物教授であるハーミニア・イバーラ氏による 「自分らしさのパラドクス」を紹介します。イバーラ氏は、「誰もがリーダーになれる特別授業(原題:Act Like a Leader, Think Like a Leader)」の著者でもあります。イバーラ氏は、近年盛んに強調あれる「自分らしさ(オーセンティシティ)」の追求には罠(パラドクス)があることを指摘します。今まで成功してきた自分(の知識・スキル・価値観)は、必ずしも将来の成功を導く自分(の知識・スキル・価値観)ではないのにも関わらず、「これまでの自分らしさ」に固執することで、自分自身が将来の成功にむけて学習し、成長する機会を阻害してしまう可能性があるからです。イバーラ氏は、遊び心をもっていろんな自分の姿を実験的に試してみて、「新しい自分らしさ」を見つけていくことの有効性を論じます。