2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

[IHRM人間を信用しないアメリカ、人間を信用しすぎる日本

組織マネジメントや社会経済システム全般に関して日米を比較してみると、人間を信用しないアメリカ、人間を信用しすぎる日本という対比が見えてきます。このことについて少し説明してみます。 まず、アメリカの企業経営システム、コーポレートガバナンス(企…

朝一番の気分はその後の仕事ぶりにどう影響するか

組織行動論において近年急速に研究が進んでいるのが、感情や気分(ムード)が果たす役割です。仕事での成果を高める要因として、従来は個人の能力や性格および仕事環境の影響を重視してきましたが、日々の行動に直接的に影響するのが、「そのときの気分(機…

マズローの欲求階層説が逆ピラミッドになるケース

マズローの欲求階層説といえば、モチベーションの分野の中では一般的に最も知られている欲求モデルだといえましょう。マズローのモデルでは、欲求階層がピラミッド型をしており、最も動物的な欲求から最も人間的な欲求へと欲求が昇華していく様子を示します…

マネジメント・イノベーションの生起プロセス

ot

イノベーションというと、製品開発や技術革新を思い浮かべがちですが、経営手法やマネジメントでもイノベーションが存在します。現代における企業経営は、マネジメント手法に関するさまざまなイノベーションが積み重なって出来上がったものだといってもよい…

「創造的逸脱」のマネジメント

ob cr

現代のビジネス環境において、従業員による創造性(クリエイティビティ)の発揮はますます重要になりつつあります。組織としても、さまざまな施策を通して従業員が創造性を発揮するよう動機づけていくことが重要となるでしょう。しかし、創造性は不確実性に…

「沈黙」の組織行動学

ob

上下関係のある組織や職場では、上司やマネジメントに対して何か言うべきことがあっても、つい口をつぐんでしまうことがあります。何か大切なことや建設的な意見があって、それが喉まで出かかってもとっさの判断で黙ってしまったり、知らぬふりを決め込んだ…

同僚への嫉妬が誹謗中傷行動につながるメカニズム

ob

私たちは常に、自分と他者を比較します。そして、例えば職場の同僚が自分よりも優れていたり、成功したり、幸福であったりするさいに「嫉妬」を抱くことがあります。嫉妬は、他者の幸福にともなる痛みを伴う感情であり、われわれは嫉妬を感じると、その痛み…

睡眠不足はチームワークや組織規律を乱す

ob

わが国においても長時間労働は昔から問題になっており、十分な解決には至っていないといえます。そして、長時間労働に付随するのは、睡眠不足です。今回は、睡眠不足に陥ることが、組織における逸脱行動すなわちチームワークや組織規律を乱すような行動につ…

フェア・マネジメントの指針にも影響する従業員のフェアネス監視行動

企業が従業員に対する公正(フェア)な処遇を実現しようとするフェア・マネジメントにおいて大切なのは、従業員の態度や行動に影響を及ぼすのは、客観的にフェアかどうかではなく、本人がそれをフェアだと知覚しているかどうかということです。そもそも、誰…

組織行動論で注目を浴びる「中核的自己評価」

ob

組織行動論もしくは実務的に組織をマネジメントしていくうえで欠かせない考え方が、従業員は一人ひとり異なるという事実です。つまり個人差です。そこで問題となるのが、どのような個人差が人間の組織行動を理解し、組織マネジメントに役立てるうえで重要か…

「嫉妬」の組織行動学

ob

これまでの組織行動学では、「嫉妬」についてあまり研究がなされてきませんでした。しかし、仕事をしていくうえで、あるいは職場や組織のマネジメントにおいて「嫉妬」はしばしば起こりうるものであり、かつ「嫉妬」は職場の生産性やチームワークなどに大き…