motivation

内発的モチベーション理論の新展開:目的ー手段融合モデルの革新性

ワーク・モチベーションの中でも、特に「内発的モチベーション」は、多くの研究者や実務家がその重要性を認識しているがゆえに、最も白熱するトピックだと言えましょう。一方で、内発的モチベーションをめぐるこれまでの研究や理論は、多くの人に混乱を与え…

ジョブ・クラフティングの解剖学ーより深い理解のために

近年、組織や働き方の変化に伴い、ジョブ・クラフティングという概念への注目が高まっています。ジョブ・クラフティングとは、従業員が自らが担当する職務をより良いものに改善するプロセスを指し、従業員が主体的に行うジョブ・デザインとも言えます。これ…

内発的モチベーションの副作用にご用心

内発的モチベーションとは、何か別の目的のためではなく、それをすること自体を目的として何かを行おうとするモチベーションを指し、報酬のようなものに引っ張られるのではなく、それをすることが面白いから、楽しいから行うという側面が強いモチベーション…

採用や就職活動でもっと内発的モティベーションを強調すべき理由

就職活動において、求職者は自分の長所をアピールしてよい就職先を勝ち取りたいことでしょう。同様に、採用活動において企業はいかに自社が魅力的な職場であるかをアピールして優秀な人材を獲得したいことでしょう。自分の長所を売り込む際の2大ポイントと…

自分で決めた肩書を使うだけで働く人々が元気になる

会社の従業員がいつも元気で生き生きと働いているわけではありません。実際、日本では従業員のワーク・エンゲージメントが世界的に見てもかなり低いという調査結果もあります。また、職場によっては、精神的にきつく、精神的に疲弊する仕事に従事している従…

なぜコミットメントやモチベーションではなく「ワーク・エンゲージメント」に着目するのか

近年、職場における「ワーク・エンゲージメント」という概念への注目が高まっているようです。エンゲージメントの定義は必ずしも1つに定まっているわけではありませんが、近年の学術研究で多く用いられている意味合いとしては、従業員が生き生きと仕事に取…

科学的証拠に裏付けられた「心理資本」に投資して組織や個人の成功を勝ち取ろう

組織ではたらく個人が自分の持っている能力を最大限に発揮することで、組織としても競争力が最大化します。このもっとも基本的な原理原則を実現するために、できるだけ科学的証拠に裏付けられた、すなわちエビデンスベースの知識を活用していきたいものです…

「やらされ感」の正体は心理的オーナーシップの欠如

仕事の場面でしばしば耳にする不思議な言葉に「やらされ感」というのがあります。いわゆるモチベーションが沸かない状態であろうことは推測できますね。「やらされ感」と聞くと、その正確な意味はさておき、なんとなく感覚がわかる気がしますし、多くの人が…

TEDで学ぶ組織行動論(5) ショーン・エイカー 「幸福と成功の意外な関係」(日本語字幕付き)

TED Conferenceとは、TED(Technology Entertainment Design)が主催している講演会で、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう場です。講演会の内容はインターネット上で無料で動画配信されており、多くの著名…

TEDで学ぶ組織行動論(4) アンソニー・ロビンズ 「何が人を動かすのか」(日本語字幕付き)

TED Conferenceとは、TED(Technology Entertainment Design)が主催している講演会で、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう場です。講演会の内容はインターネット上で無料で動画配信されており、多くの著名…

TEDで学ぶ組織行動論(2) ダン・アリエリー 「仕事のやりがいとは何か?」(日本語字幕付き)

TED Conferenceとは、TED(Technology Entertainment Design)が主催している講演会で、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう場です。講演会の内容はインターネット上で無料で動画配信されており、多くの著名…

TEDで学ぶ組織行動論(1) ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」(日本語字幕付き)

TED Conferenceとは、TED(Technology Entertainment Design)が主催している講演会で、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう場です。講演会の内容はインターネット上で無料で動画配信されており、多くの著名…

朝一番の気分はその後の仕事ぶりにどう影響するか

組織行動論において近年急速に研究が進んでいるのが、感情や気分(ムード)が果たす役割です。仕事での成果を高める要因として、従来は個人の能力や性格および仕事環境の影響を重視してきましたが、日々の行動に直接的に影響するのが、「そのときの気分(機…

マズローの欲求階層説が逆ピラミッドになるケース

マズローの欲求階層説といえば、モチベーションの分野の中では一般的に最も知られている欲求モデルだといえましょう。マズローのモデルでは、欲求階層がピラミッド型をしており、最も動物的な欲求から最も人間的な欲求へと欲求が昇華していく様子を示します…

ジョブ・クラフティングを促進する要因は何か

Wrzesniewski & Dutton (2001)は、従業員が、自ら主体的に担当する仕事を再設計するような行動を「ジョブ・クラフティング」と定義しました。クラフティングとは、工芸品を手作りでつくりあげていくような意味ですが、従業員が主体となって行うジョブ・デザ…

主体的に仕事をデザインする「ジョブ・クラフティング」

職場の心理学において有名な理論に、ジョブ・デザイン理論(職務設計理論)というものがあります。これは、人々をモチベートさせるのにもっとも重要なの要素の1つは仕事そのものであるとの前提に立ち、人々のモチベーションや生産性、満足感を高めるような…

モティベーション・プロセスにおける感情経験の直接・間接効果

人間のモティベーションを要素に分解するとするならば、(1)方向性(何を選択するのか、何を行うのか)、(2)強度(どれほどの努力を注ぎ込むのか)、(3)持続性(どれだけ維持するか)に分けることができるでしょう。 このようなモティベーションの特…

本能・理性・能力感が絡む新しいモティベーション論

Kehrは、モティベーションを、(1)潜在的動機(implicit motives)、(2)顕在的動機(implicit motives)、(3)能力感(perceived abilities)の3つの要素によって構成されるものとして考えるモデル「補償モデル(compensatory model)」を提唱しています。 潜在的動機…

テンポラル・モティベーション理論

モティベーション研究で有名な古典的な理論として、期待理論があります。期待理論は端的に言えば、努力した結果、望ましいものが手に入る主観的な確率が、その人のモティベーションの強度を決定するというものです。最近、この期待理論をサブコンポーネント…

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