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企業に新しく入社する新入社員は、入社前までの「外部の人間」から「会社の一員」になることが期待されます。組織行動論では、新人社員が新しい組織にだんだんと馴染んでいく(適応していく)プロセスを「組織社会化」と呼びます。新入社員が組織に適応し、…
人間ならば誰しも、物事を判断し、意思決定を行う際にバイアスがかかることが知られています。例えば、行動経済学という学問は、人間が合理的に意思決定するという前提を緩め、判断や意思決定にバイアス(認知バイアス)が介在することを念頭においた研究を…
戦後著しい成長を遂げてきた日本経済・日本企業ですが、これからの時代、これまで成功してきた日本の基幹産業だけでは、持続的な成長をもたらすことができないのではないかといわれています。つまり、日本の成長のためには、新しい事業や産業がつぎつぎと勃…
起業は大変チャレンジングな活動です。起業家は、ビジネスの発明家であり、投資家であり、会計担当者でもあり、管理者であり、リーダーであり、技術専門家であり、マーケターであり、セールスパーソンであるなど、1人もしくは数人で何役もこなす必要がある…
最近の組織行動学でもっとも多く研究がなされているトピックの1つが、従業員の発言(ボイス: voice)です。これは、職場における様々な事柄、例えば、業務上の新たなアイデア、業務の改善提案、職場での課題や問題点の指摘などの意見を、上司や同僚に対して言…
企業にとっても働く個人にとっても、そして仕事以外の人生においても「目標設定」はもっとも効果的に成果を上げるための手段の一つです。適切な目標を設定できれば、高い成果をあげる可能性が高まります。この点に関して、橋本(2014)は、行動経済学の考え方…
近年、人材のダイバーシティ・マネジメントの重要性がますます高まっています。ダイバーシティ・マネジメントの要諦は、性別、人種、国籍、文化などが異なる多様な人材を採用し、それに伴う多様性(ダイバーシティ)を、企業の強みに変換することです。ダイ…
戦後から高度成長期、そして安定成長期にかけて、日本企業が行ってきた人材マネジメントを一言でいうと「ものわかりの良い従業員を前提とした人材マネジメント」だと言えるのではないでしょうか。これは、典型的な日本人であれば、言われてみないとわからな…
世界がグローバル化するにつれ、企業で働く人々の中に、同一国で生まれ育った典型的な人々に加え、複数の文化的背景を持った多文化人材(multicultural employees)が増えるようになりました。例えば、他の国から移民してきた人材、海外赴任などで長期間他国に…
TED Conferenceとは、TED(Technology Entertainment Design)が主催している講演会で、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう場です。講演会の内容はインターネット上で無料で動画配信されており、多くの著名…
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働く人々にとって「なぜ働くのか」あるいは「働く目的」は重要なテーマです。なぜなら、それは、「どんな仕事にやりがいを感じるのか」や「働くことの意味」に関わるテーマであり、仕事へのモチベーションの根本的な要因になりうるからです。また「働きがい…
著名な経営者の書いたリーダーシップの本はよく売れるし、経営学においてもリーダーシップのトピックはもてはやされます。多くの人がビジネスで成功するためにリーダーシップ能力を身につけたいと思うことでしょう。しかし、フェファー(2011)は、こうしたリ…
わが国でも「ビジョナリー・カンパニー」という本がベストセラーとなり、企業が「ビジョナリー」であることへの関心は高いと思われます。今回紹介するのは、この一連の書籍の著者の話ではなく、科学的証拠(エビデンス)に基づいた経営(エビデンス・ベースト…
日本の企業では「辞令1本でどこにでも行く」というような正社員としての働き方が従来から多くなされてきました。会社に自分自身を完全に一体化させ会社に忠誠を尽くす生き方・働き方が肯定されてきたのかもしれません。しかし近年では、私たちが会社などで…
仕事をしていくうえで、上司は特別な存在です。職務上、上司は部下に対して命令する権限を有していますし、部下の昇進や給与、雇用についての決定を行う強い権限を有している場合もあります。したがって、一般的には、上司に何か意見をいったり批判をしたり…
ソーシャルメディアの時代となり、SNS(Social Networking Sites)が一般化し、わが国でもmixiやtwitterやfacebookなどのSNSが急速に会員数を増やし、日頃のコミュニケーションツールとして使われています。今回は、フェイスブックを例にとり、多くの人々がフ…
グローバル化が急速に進展する中、企業にとって海外赴任社員が果たす役割の重要性は日に日に高まっています。しかし、現地にうまく適応し、現地で活躍してくれる海外派遣人材ほど、赴任期間を終了して帰国したあとに会社を辞めてしまうリスクが高まっている…
組織アイデンティフィケーション(組織への同一化)とは、従業員が、所属する組織との間に感じる一体感や帰属意識で、組織の一員としての自分を定義づけるような傾向を指します。簡単に言えば「組織との一体感」「組織への帰属意識」です。 人々は、所属する…
上司が突然部下を罵倒したり、人前で辱めたり、非物理的なかたちで敵意をあらわにするような行動を繰り返す侮辱的管理(abusive supervision)は、職場で頻繁に観察されるというわけではありませんが、特定の割合で発生していると考えられ、侮辱的管理の犠牲と…
組織の従業員を尊重し、公正にに扱うことを理念とするのがフェア・マネジメントです。組織がこの「フェア・マネジメント」を怠ると、どのような問題が組織内の生じるでしょうか。その1つが、組織のマネジャーによる部下への「侮辱的管理(abusive supervisio…
職階上の上司が直属の部下に対して大声で罵倒したり、人前で辱めたり、嫌がらせをするような行動を、侮辱的管理(abusive supervision)と呼びます。学術的には「上司が継続的に非物理的な敵対行動をとっていると部下に知覚されるような管理形態」であると定義…
現代の仕事、とりわけ高度で複雑な仕事になってくると、クリエイティビティ(創造性)が重要になってきます。クリエイティビティを発揮するためには、クリエイティブな活動が必要になってきます。では、クリエイティブな活動をしていれば、それがそのまま仕…
感情やムードはクリエイティビティに深く関与していると考えられています。一般的には、ポジティブなムードがクリエイティビティを高めると考えられていますが、そう単純な話でもありません。むしろ、クリエイティビティにはもっと幅広い感情経験が関与する…
ビジネスや経営においては、新しい製品や新たな仕組みを生み出す「クリエイティビティ(創造性)」がより重要になってきています。研究者やクリエイターのような明らかにクリエイティビティが業績に直結するような職業でなくても、日々の業務において創意工…